Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
12 プレミア、
いつまででも見ていられる!



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2021/07/23 掲載




20-21シーズン優勝のマンチェスター・シティ


 サッカーは結果が予測できないほど面白いとするのならば、今一番面白いリーグは間違いなくプレミアリーグ(イングランド一部)だ。他のトップリーグでは優勝候補は1から3チームと限られているがプレミアでは優勝し得るチームが5〜6チーム存在する。
 プレミアの見どころの一つはチームの多様性だ。マンチェスターシティやチェルシーのように大金を払ってビッグネームを買うチームもあれば、リバプールのように有望株を比較的安価なうちに契約するチームもある。また、チームのスタイルも多様で、トッテナムのように少ないタッチでゴールに迫るチームや、リーズユナイテッドのように流れるようなパスサッカーで攻めるチームもある。他にも堅守が売りのバーンリーや中堅ながら昨シーズン上位に食い込んだレスターシティなど、どのチームにも違った良さがある。
 優勝候補が多いためビッグゲームが多くなるのは当たり前なのだが、それ以外の試合も非常に見応えのあるものが多い。昨シーズンの序盤はコロナによる無観客試合の影響もあったのか大番狂わせが相次ぎ、毎週毎週大幅にランキングが変動していた。特定のチームを応援している人は頻繁に喜んだり怒ったり大変だっただろうが、僕のようなただ試合を楽しんでいる人からすればとてもエキサイティングな時間だった。
 そしてその多様性を支えているのはプレイヤーのクオリティーの高さだ。それは選手の市場価値の合計に現れている。プレミアの市場価値総額は89億ユーロと、二位のセリエA(イタリア)の51億ユーロにかなりの差をつけている。更に言うと、イングランド二部リーグのチャンピオンシップは市場価値総額ランキング6位と、驚くことにポルトガルやブラジルの一部リーグを上回っているのだ。
 プレミアは現時点で名実共に世界一のリーグだ。サッカーに興味がある人はまずプレミアを見ることをおすすめする。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。来春から日本で大学生!