Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
19 ワールドカップの
出場枠が増える!



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2021/09/10 掲載







 2026年のアメリカ、カナダ、メキシコの3か国の共同開催で行なうワールドカップから出場枠が今までの32から48カ国に拡大される。正直今のシステムは不公平だなと僕も思っていた。現在の32の枠はUEFA(ヨーロッパ)13枠、AFC(アジア)4.5など、各大陸のサッカー連盟に特定の数が振り分けされている。ちなみにこの0.5の枠では自動的には本選出場が決まらないものの、本選参加をかけたプレーオフに出場する権利が与えられる。
 しかしこの与えられた枠と地域の実力に差があるのだ。例えば来年のカタールW杯に向けての予選ではヨーロッパに13の出場枠が与えられているが、ヨーロッパにはFIFAランキング32位以上の国が18ある。逆にアジアは開催国枠のカタールを含め5.5枠が与えられているが、FIFAランキング32位以上の国は2カ国のみである。ちなみにロシアW杯に参加したアジア5カ国のFIFAランキングは36、37、57、61、67位だった。つまり、地域ごとに出場枠を争う状況はアジアの国(数字は省くがアフリカも)に有利に働いている。
 そんなこともあって2026年から出場枠が増えるのは公平性が増すチャンスになり得る。問題は枠の振り分け方なのだが、アジアの枠がまた増やされてたら元も子もないので、ヨーロッパに8枠、南米に4枠、その他に1枠ずつくらいに割り振るのがいいと思う。南米もそうなのだが、特にヨーロッパはFIFAランキングの高い国でもW杯に出られないということが起こっているためだ。
 それでもここまで言えるのも日本がW杯出場を逃すことはないと思っているからなのだが。日本が実力的にアジアで敗退するとも思えないし、日本が目標とするベスト8に到達するためにはこんなところでつまずく訳にはいかない。
 と、言っていたら2日のオマーン戦を0‐1で落とした。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。来春から日本で大学生!