Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
20 松井大輔
フットサル転向



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2021/09/17 掲載




2010年W杯南アフリカ大会での松井


 僕の好きなサッカー選手ランキングで常に上位を争う松井大輔選手がフットサル選手に転向した。正直松井についてコラムで語れることが嬉しい。
 実は僕の中では松井は知名度の低い部類に入る選手だという認識がある。何しろ全盛期は2011年あたりまでだったし、ルマンでは所属時にそのプレーから「ルマンの太陽」と呼ばれたが、チームとしての最高成績は9位(フランス1部)だった。日本代表では10番を着けた経験もあり、知名度はあるのかもしれないがあまりニュースで目にする選手ではないのは確かだろう。
 僕が最初に松井のプレーを見たのは2010年の南アフリカW杯だった。あの大会で一躍有名になった本田、長友(インテルなどの名門で活躍したが、古巣であるFC東京復帰が発表された。F東ファンとして、おかえり!)はもちろん、僕にとっては松井もプレーの巧みさで名前を覚えた選手の一人だ。当時の映像を含め、松井のプレー動画をインターネットで漁りまくったのだが、やはり派手で効果的なあのテクニックはあまり類を見ない。正直言って実力という意味では本田や香川には及ばないが、見るものを楽しませるという意味では日本一だと思っている。
 2004年に日本を離れた松井はその後約10年間海外で挑戦を続けた。2014年にJに戻ってきてからも短期的にベトナムなどへ移籍し挑戦を続けてきた。そして今度はフットサルへ転向した。フットサルはサッカーに比べてコートが狭く、人数も少ない。それは松井にとってボールに触れる回数や時間が増えることを意味する。僕がフットサルを観戦するかは分からないが、間違いなくこれからも松井は観客を魅了するテクニックを見せてくれるだろう。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。来春から日本で大学生!