Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
27 出場機会を得られない
南野



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2021/11/05 掲載




リーグ杯ノリッジ戦での南野


 現在日本人選手で最も強いチームに所属しているのは南野拓実で間違いないだろう。南野の所属するリバプールはプレミアリーグの優勝候補であり、現在リーグ唯一の無敗で2位に着けている。
 しかし南野自身はリバプールで出場機会を満足に得られていない。これはチームが好調であることに起因するように思う。前述のプレミアでの戦績も含め、今シーズンリバプールに勝利したチームはまだなく、それに加え怪我人も少ないチームときたら出場機会を得るのは容易ではない。結果、チームにとって重要なリーグ戦やチャンピオンズリーグの試合では出番はほぼなく、出番はリーグ杯に限られ、それはスタメン組を休ませるという意味合いが強い。
 だが、南野は与えられた機会で上手くアピールできている。出場したリーグ杯の試合2試合で3得点、そしてシーズン開幕前のフレンドリーマッチでの活躍もある。そんな状況に対してファンからも南野に出場機会をもっと与えるべきだという声がYouTubeのコメント欄などで目立つようになってきた。それに対して監督やコーチ陣も南野の調子の良さを認め、トレーニングに取り組む態度を称賛するコメントを出しており、今後重要な場面で南野が起用されるようなことがあるかもしれない。
 正直僕も南野は活躍に見合った出場機会を得られていないように感じる。昨シーズンサウサンプトンに期限付き移籍した時も、初めの3試合で2得点を記録したが、その後は思うように出場機会を得ることが出来なかった。今シーズンもプレシーズンから好調で、負傷離脱があったものの、未だ好調を維持していることはリーグ杯での活躍からも見てとれる。
 南野は今までどの日本人選手も掴むことができなかった世界最高峰のチームでのスタメンを目指し、戦っている。近いうちでなくとも南野がリバプールで活躍する姿が見られることを願う。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。来春から日本で大学生!