Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
31 W杯ヨーロッパプレーオフ、
注目の試合は?



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2021/12/03 掲載




ポルトガル代表


 カタールワールドカップに向けたヨーロッパ予選のグループステージが終わり、残すはプレーオフステージのみとなった。10あるグループの中でのそれぞれ首位10カ国(セルビア、スペイン、スイス、フランス、ベルギー、デンマーク、オランダ、クロアチア、イングランド、ドイツ)は来年の11月に行なわれるW杯への切符を手にした。そしてグループ2位、もしくはネーションズリーグ(別のヨーロッパの大会)で好成績を収めた12カ国がプレーオフステージに進んだ。プレーオフでは4カ国ずつのトーナメントで勝ち残った3か国がW杯への出場権を得る。
 1つ目のグループはスコットランド、ウェールズ、ウクライナ、オーストリアのグループだ。このグループは実力が拮抗しており、どこが勝ってもおかしくないように思う。強いて言うなら、ウェールズは1958年以来W杯に出場できておらず、絶対的エースで、レアルマドリードでの活躍で知られるベイルがチームをW杯に導けるのか注目だ。
 2つ目のグループはロシア、ポーランド、チェコ、スウェーデンのグループだ。このグループではスウェーデンが頭一つ抜けているような気がする。ベテランのイブラヒモビッチや、若手のイサクなど攻撃陣のメンバーが豪華で、全大会ベスト8の実績もあるからだ。
 そして一番注目を集めているのが3つ目のグループだ。このグループは北マケドニア、トルコ、イタリア、ポルトガルで構成されているのだが、FIFAランキング6位のイタリアと8位のポルトガルのどちらかしかW杯に進めないからだ。06年の優勝後、結果を残せていないイタリアは2大会連続で出場権を逃す訳にはいかない。一方でポルトガルのエース、クリスティアーノロナウド(36歳)にとってカタールは最後のW杯になる可能性が高い。そのためにも絶対にプレーオフを勝ち抜かなければならず、こちらも負けられない。
 プレーオフの試合は来年3月末に予定されているが、今からすでに楽しみだ。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。来春から日本で大学生!