Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
35 2022年
注目の日本人選手



CONTENTS

2021/12/31 掲載(謹賀新年号)







 今回は2022年初回ということで、今年注目すべき日本人選手を紹介したい。
 まず、1人目は堂安律だ。堂安は昨シーズン期限付きで移籍したアルメニア・ビーレフェルト(独1部)でリーグ戦全試合に出場、攻撃の要としてチームの1部残留に大きく貢献した。そして夏に復帰したPSV(オランダ1部)では当初は監督の構想外との見方がされていたが、結果的にチームに残留すると怪我もあったがここまで10試合に出場し、3ゴール1アシストと、監督の信頼をつかんでいる。今年はワールドカップイヤーでもあり、東京五輪ベスト4の原動力となった堂安には期待がかかっている。
 2人目は古橋享吾だ。古橋は2021年、ヴィッセル神戸とセルティック(スコットランド1部)で47試合に出場し、32ゴールをあげる活躍を見せている。その他にもヨーロッパリーグではフェレンツヴァーロシュ戦のゴールがグループリーグ最優秀ゴールに選ばれ、スコットランドリーグ杯決勝でも2ゴールと、チームを優勝に導き、自身もスコットランドでの初のタイトルを手にするなど、今一番アツい日本人だ。この活躍が続けば、5大リーグのクラブに引き抜かれるのは間違いない。日本には有望な選手が多いが、古橋ほど結果に影響をを与えられる選手は稀だ。
 最後は日本代表10番で名門リバプール(イングランド1部)に所属する南野拓実だ。正直2021年を振り返ってみても南野を注目すべき材料はあまり見当たらない。リーグ杯での3試合4ゴールを含めぽつぽつと結果を出しているのだが、南野自身もこれだけでは満足できないだろう。しかし1月頭にはAFCON(アフリカ大陸の国際大会)のため、リバプールを引っ張るフォワード、サラー(エジプト)とマネ(セネガル)が離脱する。そのため、現状では控えの南野に出場機会が与えられることが確実視されているのだ。その期間のプレー次第ではこれからもコンスタントに試合に出られるようになるかもしれないため、期待を込めて南野に触れることにした。
 11月のW杯に向けて上の3選手の調子は日本代表に大きな影響を与えるだろう。
 ということで、2022年の注目選手のコーナーでした。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年半。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。春から日本で大学生!