Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
40 グループ1位下し、
日本代表、W杯へあと1勝!



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2022/02/11 掲載




2試合ともMVP級の活躍を見せた伊東純也


 日本代表はカタールワールドカップへの最終予選で中国(1月27日)、サウジアラビア(2月1日)と対戦した。2試合とも2‐0で勝利し、2位を維持した。
 一時期オマーンとサウジに敗れ、4位にまで落ちていた日本だが、ここ2試合では比較的堅実な勝利を見せている。サウジ戦では40%の支配率と、相手にボールを持たれる時間が多かったが、シュート5本、チャンス数1に抑え、逆に日本はシュート10本、チャンス数7と圧倒した。逆に中国戦では相手のシュートを1本に抑えつつ、支配率63%、シュート16本、チャンス数12を記録した。吉田麻也と富安健洋の普段センターバックとして先発する2人が怪我で欠場した中でこの安定感だ。守田や田中など、守備も上手いミッドフィルダーを高い位置に置き、南野、大迫などフォワードの守備意識が高いことも一因だろう。
 また、この2試合でキーとなったのは間違いなく伊東純也の活躍だろう。2試合で2ゴール1アシスト、そしてPKを獲得するクロスを入れたのも伊東ということを考えると、全ゴールに絡んでいたことになる。サウジ戦の先制点の場面でも見せた少しずれたパスにも追いつくスピート(柏レイソル時代の伊東を生で見たことがあるのだが、スピードにもテクニックにも相手サイドバックは終始翻弄され続けていた)やトラップ、シュートの技術で伊東は日本代表では代わりのいない選手になってきている。
 日本はすでに3位以内が決まっているため、敗退することはない(2位までがW杯、3位はプレーオフ)。そして来月末に現在3位のオーストリア戦で勝利すればW杯出場を決めることができる。オーストラリアは残りの2試合が、1位のサウジと2位の日本との試合と厳しい状況にあるが、日本はまだ最下位ベトナムとの対戦を残しているため、W杯出場へ向けて大きなアドバンテージがある。しかしラスト2試合、気を抜かずに戦ってほしい。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年半。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。春から日本で大学生!