Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
42 プレミア 二強、
最後に笑うのは?



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2022/02/25 掲載







 今季のプレミアリーグ優勝候補は2クラブまで絞られたように思う。26試合を消化して、首位のマンチェスターシティと25試合を消化して6ポイント差(3ポイント差まで詰め寄る可能性がある)の2位のリバプールだ。一時期はシティが独走するかのように思われたが、直近5試合で3勝1敗1分けとポイントを落としレースは再開した。
 リバプールの強みは補強戦略の巧みさにある。今シーズンの新規加入選手は2人、どちらも移籍金は4000万ユーロ程で高額な買い物ではない(個人的な感覚では6000万を超えると高額)。それでもその2人はプレミアやチャンピオンズリーグ優勝を目指すチームで文句なしの活躍を見せている。そしてもう一人、2020年の夏に加入したディオゴ・ジョタは加入後62試合で30ゴール、今季はリーグ得点ランキングでも2位につける活躍をみせている。移籍前は特別な選手でもなく、移籍元のファンは4500万ユーロという移籍金を喜んでいた。しかし今ではゴール前での決定力、複数のポジションをこなすユーティリティ性からリバプールにとって欠かせない選手へと成長した。
 逆にシティはトッテナム戦で夏に獲得し損ねたイングランド代表フォワード、ハリー・ケインに2ゴールを許し、去年の10月以来の敗北を喫した。純粋なストライカーのいないシティは昨シーズン22ゴールを決めたケインの獲得を望んでいたが、史上最高額の1億2000万ユーロでイングランド代表、ジャック・グリーリッシュを獲得したためケインは諦めた。ちなみにグリーリッシュはここまで2ゴール2アシストと期待に応えられていない。
 しかしシティには経験がある。過去4シーズンで3度プレミア優勝しており、現メンバーのほとんどは少なくとも一回のプレミア優勝を経験している。
 今季もまだ12試合残っている。一歩も譲れない戦いがまた始まった。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年半。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。春から日本で大学生!