Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
45 パリ、まさかの
チャンピオンズリーグ敗退



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2022/03/18 掲載




CLベスト16で敗退したパリ(左、メッシ、右ネイマール)


 10日にチャンピオンズリーグベスト16の第2戦が行なわれ、パリサンジェルマンはレアルマドリードに1-3で敗れた。パリは先月16日に行なわれていた第1戦で1‐0の勝利を収めていたが、2戦合計スコア2-3で今シーズンのCLの最終成績はベスト16ということになった。
 パリは、序盤から得意のカウンターで試合を優位に進め、オフサイドによるゴール取り消し後、39分に先制する。その後も攻め続けるが、二度目のオフサイドによるゴール取り消しや、メッシのPK失敗により追加点を挙げることはできず、後半立て続けにゴールを決められ、大逆転負けを喫することになった。
 昨夏にはメッシやセルヒオ・ラモスなどの大型補強を決行し、有力なCL優勝候補と見られていた。しかし補強は思ったようには機能せず、元リバプールのミッドフィルダー、ワイナルドゥムはスタメン争いに絡めず、ラモスも怪我の影響からここまで5試合にしか出場できていない。そして22歳の若さで昨年のEURO最優秀選手に選ばれたキーパー、ドンナルンマも10日の試合ではゴールに繋がるパスミスをしてしまった。
 世界最高峰のビッグネームが集うパリだが、今シーズン終了後にフランス代表(FIFAランク3位)の10番、エムバペは子供のころからの夢であると公言しているレアルへの移籍が確実視されている。その代わりといってはなんだが、マンチェスターユナイテッドで満足できていないとされているクリスティアーノロナウドは夏のパリへの移籍が噂されている。個人的にはメッシ、ネイマール、エムバペという全員がウィンガータイプの3トップよりは、ストライカータイプのロナウドを含めた3トップの方がバランスがとれていると思う。しかし強い選手を集めることだけがサッカーではないという例がまたできてしまった。国内で敵なしのパリがヨーロッパを獲るのはいつになるのだろうか。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年半。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。春から日本で大学生!