Little Halftime Talk

Soccer Columns in Jweekly
- San Francisco Bay Area Japanese Newspaper
【連載】サッカーむだ話 ハーフタイムのつぶし方
46 最終回、
11か月のピリオド



CONTENTS

2022/04/08 掲載




週刊サッカーマガジン2013年11月号


 僕が大切にしているものの一つに週刊サッカーマガジンの最終号(2013年11月号)がある。日本のサッカー専門誌としては最も長い歴史を誇るこの雑誌は1966年の5月に月刊誌としてスタートした。その後1993年のJリーグ開幕と共に週刊誌に移行し、Jリーグ創設20周年の節目だった2013年に週刊誌としての幕を閉じた。この雑誌の全盛期の人気は凄まじく、家出した息子の部屋から週刊サッカーマガジンだけがなくなっている、居場所をしらないか、という連絡が編集部にあったほどだ。
 この雑誌が終わってしまった理由は一週間という短い時間では編集部が納得のいく雑誌を作れなかったからと語られている。Jリーグ創設当初は鮮度重視の週刊化だったが、リーグが成熟するとコアなファンだけが残り、週刊のボリュームでは物足りないと感じられてしまうようになった。また、同じ時期にネットニュースが普及してきたこともあり、雑誌には鮮度をあまり求められなくなった。思えば、僕もニュース記事ではなくインタビューやコラム、ギャグ系のコーナーを楽しんでいた。その、僕が楽しんでいたコラムやコーナーのほとんどはもちろん雑誌の終了と共に消えてしまった。
 逆に「うるとらスーパーさぶっ!!」という4コマ漫画の連載は、掲載されていた別の雑誌が廃刊となった後にサッカーマガジンに移ってきた。そして週刊サッカーマガジンが終わったあとにはウェブで連載を続けている。(ゲキさぶっで検索)結局実力があれば生き残れるのはサッカー選手もコラムニストも含め普遍的な法則なのかもしれない。
 というわけで今月からは学業に専念するため、このコラムの連載もこれで最後にしようと思う。11か月の間お付き合いいただきありがとうございました。




shumpei WRITER:菊地俊平
日韓W杯が開催された2002年日本生まれ。在米8年半。サッカー歴12年。
ポジションはMFまたはFW。好きな選手は松井大輔。春から日本で大学生!